ゲストご家族の体験談③
「ほっとくらぶ」の活動は以前から訪問看護師さんを通して、去年の研成ホールのコンサートに行き、活動内容を知ってとても興味がありました。
息子はもう高校生になり学校を卒業するのは目の前に来ています。以前きょうだいたちと障がい児のためのキャンプに参加してとても良かったので、もう一度成人になる前に家族で参加したいと思っていました。
今回は11月に海と温泉の計画があると案内されて、絶対に行きたいと考えていました。
ところが、私自身の体調が不安定となり、本人も10月初旬に手術を受けることになりました。旅行に行けるかどうかは、ギリギリまでわからない状況ではありました。でも11月の旅行を目標にずっと頑張ってきて祈りに近いものもあり、何とか体調も戻り活気を取り戻せました。今回参加してくださるスタッフの方々が、皆さん顔見知りで私たち親子のことをよく知っていただけている方が多くて、不安もなく安心して参加ができました。
海までバスで移動したのですが、親子共に寛げるように車中や道中の休憩や時間配分を考えてくださって、また退屈しないよう色々工夫してくださっており、久しぶりにお友達とも話すことができました。そのあと親子で地球博物館や水族館を見学して理科、社会の勉強をしたり、温泉も露天風呂を楽しめたり、夕食もゆっくりバイキング料理を楽しむことができました。
私にとっては個人旅行ではできない至れり尽くせりの旅行でした。学校でしか大勢での旅行はできないですし、最近は遠方までの旅行は難しくなってきていました。医療ケアがあっても皆さんと一緒なら安心して参加できると感じました。多くの支援者や旅行先の方々にも出会うことができて、中には健常な子ども達もお手伝いしてくれて、皆が障がいを持ったこども達のために笑顔で動いてくださっていました。
多くの方の笑顔で親である私が一番励まされ、元気をいっぱいもらいました。一泊旅行でしたが濃厚な時間で、あっという間に時間が過ぎてしまっていました。帰ってきてからしばらくは何か夢の中だったような感じでした。今回、他の兄弟達はそれぞれの理由で同行できませんでしたが、次回は必ず連れていきたいと思いました。
とても心地よい雰囲気でした。ぜひ多くの障害を持ったお子さんを持つご家族にも体験していただければと思います。